2023年度理事長 須崎晃徳
はじめに
我々が住み暮らす地球から灯りが消え、子供達が笑顔で走り回ることへの制限を余儀なくされた新型コロナウイルスが蔓延して3年以上が経過しました。我々を取り巻く環境は日々の生活だけではなく青年会議所の活動や運動にも大きな変化をもたらしました。Withコロナ、Afterコロナの中で新たな生活様式に慣れつつも、誰しもがどこかに不安に抱えながら生活をしています。しかし、明けない夜はありません。本年我々は、コロナ復興元年として捉えています。いかなる時代も歩みを止めることなく活動・運動を展開してきた我々が、常に地域に住み暮らす人々に対し希望を示し続け、多くの困難に挑み続ける青年経済人としての自覚の基、次代を担う子供達が安心して過ごせる希望に満ちた地域づくりに寄与して参ります。
我々秋田青年会議所が地域に根差して70年の節目を過ぎました。新型コロナウイルス蔓延により誰しもが予想をしなかった社会の変化を起点として捉え、創立時からの想いと精神を引き継ぎ、今後も地域に愛され必要とされ続けるために、我々自身がアップデートする必要があります。明るい豊かな社会の実現のために、あきたに住み暮らす人々とこれまで我々の活動に対し多大なるご協力ご支援を頂戴しました全ての方々と手を取り合い、共にまだ見ぬ輝く明日への扉をひらきましょう。
笑顔溢れる青少年の育成
新型コロナウイルスのパンデミックにより、地域の伝統行事や学校行事に制限がかけられ、街からは子供達の笑い声や笑顔が消えつつあります。責任世代の我々も働き方が変わり、自宅での勤務体制の構築や休日の過ごし方が大きく変化し、在宅時間が増えました。それに伴い親と子の関係性や接し方が変化し、子供との関わり方を今一度考え直す機会となりました。そこで従来通りの親子関係ではなく、アップデートした親子関係の再構築を行うことで、安心して暮らし満面の笑みが溢れる青少年の育成を目指します。
持続可能な地域を牽引する
2030年までに達成すべき目標である「SDGs」。我々が2022年度に開催しました「SDGsパーク」は、我々の活動エリアだけではなく秋田県内に住み暮らす人々に対しSDGsを取り組むことへの意識変革と定着を促す事業を展開しました。そして事業の一環としてJCI秋田版SDGsを作成しました。我々秋田青年会議所はJCI秋田版SDGsをモデルケースに据え、誰一人取り残さない社会の実現を目指すべくあきたの地から秋田県へ、そして日本全国へ、引いては全世界へと波及することを目指し、JCI秋田版SDGsを地域に住み暮らす人々とともにあきたの地へ根を張る運動を行って参ります。
秋田青年会議所のブランド力の向上
秋田青年会議所が、地域で今まで以上に必要とされ、愛され続ける組織になるためには、青年経済人として会員一人ひとりの資質の向上と、責任世代としての気概と覚悟、そして行動力が必要です。そこでJAYCEEとして常日頃から資質の向上に努めるとともに、先見の明を持ち地域に対して課題解決に向け全力で挑む行動力を示す運動を展開することで、秋田青年会議所としてのブランド力の向上を図って参ります。
想いを共有する会員の拡大
我々の活動エリア内の人口減少、少子高齢化に伴い、秋田青年会議所の会員の減少も顕著になっています。その中でも秋田青年会議所は20歳から40歳までの限られた年齢の中で青年経済人として成長できる機会を提供し続けています。明るい豊かな社会の実現を目指し、住み暮らす地域のため、次代を担う青少年のために、活動・運動を展開する想いを共有する同士の拡大に努めて参ります。
第53回秋田ブロック大会の主管
公益社団法人日本青年会議所東北地区秋田ブロック協議会2023年度第53回秋田ブロック大会を主管いたします。8年前の2015年以来の主管であり、当時は9つの会員会議所が一堂に会し秋田ブロック協議会内の活動・運動を思う存分に発信しました。この8年で会員会議所の数は減り、会員数も減少の一途を辿っています。しかし、会員会議所数や会員数は変われども、53年間消えることのない熱き志と青年経済人としての自覚は変わっていません。共に活動をしてきた秋田県内7つの会員会議所会員とともに、あきたに住み暮らすの人々へ感謝し、まだ見ぬあきたの魅力を最大限に発信することで、集う各地会議所会員の成長と地域貢献に寄与する場とします。
結びに
我々は、日々変わりゆく現状に満足や納得はしていません。青年会議所は常に英知・勇気・情熱を胸に掲げ、40歳以下の青年経済人だからこそ出来る「明るい豊かな社会の実現」をいつの時代も目指し、変わりゆく全ての環境に柔軟に対応しながら日々邁進し続けています。あきたに根付いた活動を行ってきた秋田青年会議所だからこそ現代が抱える問題に真正面に向き合い挑み続け、決して甘んじることなく次代へ繋ぐ運動を展開し続けるとともに、地域や住み暮らす全ての人に敬意と感謝をし、必要とされ続ける団体にアップデートして参ります。