【所信】

 

 

 

 

 

 

 

2021年度理事長 根田絵美子

 

はじめに

2020年、突如発生した新型コロナウイルスは、私たちの生活、そして経済に大きな混乱を招き、それは世界各地、日本国、そしてこの秋田にも多大な影響を与え、今もなお先が見えない状況が続いています。

戦後まもなく発足された青年会議所は、どんな時代も、どんな危機も、青年の英知と勇気と情熱で乗り越え、常に一歩先の未来を考え、住み暮らす地域のためにJC活動・運動を展開してきました。私たちも地域を牽引する世代となった今、輝かしいあきたの未来のために、次代のために行動していかなければならない責務があります。

「あたりまえ」が「あたりまえ」でなくなった時、新たな時代が始まります。そんな新たな時代のスタートに今私たちは立っているのです。さあ今こそ混沌という未知の可能性を切り拓くため、先輩たちから受け継いだ想いを胸に、そして輝くあきたの未来のために強い一歩を踏み出そうではありませんか。

SDGsの推進
2019年度、日本青年会議所は「日本で最もSDGsに取り組む団体となる」と宣言をし、我々秋田青年会議所もそれに則って運動をしてまいりました。私たちが発信するSDGsを含めた事業も重要ではありますが、地域住民一人ひとりにSDGsを知っていただき個々でできるSDGsを始めてもらうことで、秋田の社会環境・生活環境・自然環境などの全ての環境に好影響をあたえ、それがいずれ世界へとつながっていくと信じてSDGsを推進してまいります。

子供を未来へ導ける親の育成
子育ての過程の中で、様々な問題を抱える親も少なくないと思います。不登校や引きこもり、いじめ問題など、子供自身や子供間に起こる問題のほか、親からの虐待、過保護、過干渉など、親が子に与えるマイナス要素もまた、子供の成長に様々な問題を引き起こしているのです。そのため、親自身が「親の価値観」を育てていくことが子供に与える問題を取り除く上で非常に重要な方法であると考えます。未来を担う子供たちを、明るい未来へ導ける親の育成を目指してまいります。

未来を担う青少年の育成
秋田県では、若者の県外流出が続いています。しかしそれは、若者たちが自身の夢を叶えるための選択でもあり、とても素晴らしいことでもあります。ただそれを片道切符にしてしまうのではなく、地元に戻る選択を考えられるよう、あきたを愛する心を育み、近い将来、このあきたを担っていける人財へ成長できる青少年の育成を目指します。

会員の資質向上と会員拡大
時代とともに、この秋田青年会議所は大きく変化しています。また、年々会員数も減少し、毎年の会員拡大運動もなかなか成果を出せていないのが現状です。そこで会員のための学びの機会をさらに増やし、青年会議所に所属する一人ひとりが輝ける人となり、それが青年会議所の魅力となるよう、会員の資質向上に力を入れ、そして会員の拡大につながるよう努めてまいります。

公益社団法人から一般社団法人へ
2012年11月、我々は、公益社団法人格を取得し、公益事業の展開を続けてまいりました。しかし、今以上により良いあきたを創造するため、また、この先の秋田青年会議所の在り方を考え、一般社団法人格取得のための会議を重ねてまいりました。そして2021年1月より、一般社団法人秋田青年会議所としてスタートをしますが、私たちは公益社団法人でも一般社団法人でも進むべき道は同じであります。会員一丸となって新たなスタートを切り、明るい豊かなあきた実現に向けて活動・運動をしてまいります。

結びに
私は2008年に入会し、先輩たちから多くの経験と学びを与えていただきました。青年会議所で得られる経験や学びには、無駄なことは一つもありません。どんな小さなことも、苦難も、楽しいことも全て、経験そして知識として自分のものになったからです。
我々は日々学びながら明るい豊かな社会の創造を目指し活動・運動しています。しかし、学びを得ようとしない人間が、地域に何を発信できるでしょうか。我々が学びながら成長していくことこそが、明るい豊かな社会に繋がっていくのです。そして長い歴史の中で受け継がれてきた伝統を守りながら、その時代に合った青年会議所の形が必要であり、その形を変えていくことが今重要であると考えます。我々は、青年会議所の意義や組織の在り方を見つめ直し、時代に合った新しい組織づくりをしながら、愛するまちあきたの未来をともに語り合い、強い一歩を踏み出すことで未来永劫輝くまちあきたの創造を目指してまいります。

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