11月例会(創立65周年記念事業)を実施しました

 11月5日(日)、秋田拠点センターアルヴェにて、11月例会を公益社団法人秋田青年会議所創立65周年記念事業として実施いたしました。
「感じよう、人のつながりの大切さ」をテーマに掲げ、あきたの様々な魅力溢れる財産は「人のつながり」によって大切に守り伝えられてきたということ、この「人のつながり」こそがあきたの誇りであることを、ご参加の皆様にお伝えする趣旨とさせていただきました。


 事業実施にあたり、事前にお申込をいただきました各町内会の皆様には、地域の情報を共有することで「人のつながり」を身近に感じるツールとして、公民館等でご使用いただける掲示板を作成していただきました。木製でガラス窓付き、やや大きめの掲示板作りには、各町内の子供たちにも多くご参加いただきました。


 掲示板の裏面に、製作記念のペイントを施す町内会さんもいらっしゃいました。


 午前の部の基調講演には、講師として福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任教授 天野和彦氏にお越しいただき、災害時のつながりの重要性や、防災のためだけではなく普段から地域の人々がつながることの大切さについてご講演をいただきました。


 ご聴講の皆様には、敢えて椅子席を設けず、災害時の避難所を模したブルーシートにお座りいただきました。ブルーシートにテープで線引きされた畳一枚分のスペースが避難所生活で一人当たりに割り振られる空間であることや、プライベートを守ることも難しい避難所で暮らす方々よりも仮設住宅に移り住んだ方々の方が自殺率が高いこと、そして、その原因の多くが「避難所生活よりも人とのつながりが希薄になり、孤独感に苛まれるため」であることなどをお話いただきました。
「人と人とがつながり合う理由は、一人では命を守ることができないから」。天野教授の言葉に、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。



 基調講演と同時進行で、子供たちは「昼食のカレー作り」や「新聞紙とアルミホイルでできる食器づくり」にチャレンジ。災害に遭ったときなどに子供たちが自分の力でどんなことができるかを、楽しみながら学ぶことができました。


 子供たちの手作りカレーを、ご近所さんたちで輪になっておいしく食べました。



 午後からは全体を2つのグループに分け、城東消防署様のご協力による防災体験と「防災マップ作り」を交互に実施。防災体験では、白い煙で満ちたテントの中を手探りで進んだり、訓練用の消火器で消火活動の疑似体験をしたりしながと、万が一の時の心構えを学びました。


 はしご車のバスケットに乗れたり、子供用の消防服を着れたりと、子供たちもとても楽しそうでした。


 各町内会ごとに行った防災マップ作りでは、町内とその周辺の地図を基に、水害や土砂崩れなどが起こりそうな場所をチェックしたり、避難場所を確認するとともにそこまでの道のりを目立つ色のマーカーペンで書き込んだりして、身近な街で住民同士がどのように災害を逃れるかについて話し合う機会を設けることができました。



 最後は、自分たちで作った防災マップの発表会。参加者の皆様からは「いざという時、必要なものを買うことができるお店が近所にないことが分かって驚いた」「自分の家から避難場所への行き方をあらためて確認することができて良かった」など、たくさんのご感想をいただきました。
 (作成していただきました防災マップは、掲示板と共に各町内会へお届けいたします。)


 この事業を通じて、ご参加いただきました皆様の「地域の人のつながり」がより深いものとなり、それがさらに広く強い「故郷の絆」を醸成するきっかけとなれば幸いです。ご協力いただきました皆様に、あらためて深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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