3月例会を開催しました

3月21日(火)、秋田市にぎわい交流館AUにて3月例会を開催しました。

当日は、大変多くの一般聴講者の皆様にお越しいただきました。ありがとうございました。

 

3月例会は「次代へつなげるために学ぼう! 『人のつながり』はあきたの誇り」をテーマに掲げ、秋田県民俗学会副会長で鶴ケ崎神社宮司の齊藤壽胤氏を講師にお招きし、民俗芸能を継ぐ心や民俗文化の本質について、民俗学の観点からご講演をいただきました。

 

  秋田県には17件の国指定重要無形民俗文化財があり、その指定件数は日本一です。しかも、民俗行事(7件)や民俗芸能(5件)といった、人々が共同して社会関係を築く中で生まれ、継承される民俗文化財が豊富に遺されているのが、秋田県の特徴であるとされています。

  豊かな自然を神として崇め、その恩恵を受けてひとつの地域社会に共に暮らす人々。その精神的紐帯として、共同体意識を喚起する極めて重要な役割を民俗芸能や民俗行事が果たしてきた。しかし、現代では、受け継がれている民俗文化に信仰の機能(自然に対する恐れや敬いの心を表現するという意味合い)が薄れてきている一方で、これからそれらを伝承される若い世代の中でも、自ら住み暮らす地域社会に対する共同体意識がどんどん希薄化していることが、民俗文化の伝承を難しいものにしている要因なのではないか、と齊藤氏は語ります。

 

「伝えたいことがたくさんあって、時間が足りない」と苦笑いをされていた齊藤氏でしたが、優しい語り口で難しい内容を分かりやすくご教授いただきました。質疑応答の時間では、聴講者とのやり取りの中でさらにテーマを深く掘り下げることができました。

 

(丸野内理事長と3月例会担当・飯塚委員長と一緒に記念撮影) 

秋田JCでは、これからも皆様と住み暮らすあきたがより良くなるための講演会や学習の場を設営してまいりますので、どうぞお気軽にご参加ください。

また、本年11月には今回の例会テーマにつなげて、秋田青年会議所創立65周年記念事業を実施する予定です。ご期待ください。

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