【サケの稚魚放流】に関するご報告

4月25日に40年続けてきたサケの稚魚放流行いました。

 残念ながら、今回は新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止対策による緊急事態措置が発令されたことを考慮し、可能な限り三密(密閉、密集、密接)を避け、秋田JCメンバーのみの最小限人員で行いました。

 毎年参加を楽しみにしていた方々対して大変申し訳ない気持ちでいっぱいですが、このような状況下につき理解を賜れれば幸いです。

 

 

 我々、秋田青年会議所は以前よりサケの稚魚放流を通してあきたの自然環境保全の大切さなどを知る機会を提供してきましたが、今年はそれが行えなかったのが残念で仕方ありません。今後、また皆様と共に事業を行えるように、秋田青年会議所メンバー一同、この新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止策に協力し、共に早期収束に向けて一丸となって取り組んでいこうと思います。

 なお今年は、あきたの自然環境についてのクイズに答えてサケ稚魚の放流を目指してもらうという【学びながら体験】してもらうという催しを考えていました。この場で、用意していたクイズを掲載しますので、皆さんで一緒に自然環境の保全や、環境保護について考えていただく機会となれば嬉しいです。

 

 

  ~クイズあきたの 環境豆知識~

 

【問題】

1問目

秋田市内を流れる川には、200種類以上の魚や貝が生活をしていることが確認されている。○か×か。

 

2問目

秋田県内の年間平均気温は100年前に比べて1.4度上昇しました。このままの地球の温暖化が進めば、100年後には秋田県の平均気温が最高で何度上昇すると考えられているでしょうか。

① 約5度

② 約10度

③ 変わらない

 

問目

私たちの生活に水は欠かすことができません。家庭から使い終わって出される水を「生活排水」いいますが、この生活排水がサケの稚魚も泳いでいる河川を汚す原因にもなっています。秋田市民が1日で使う水の量は何リットルでしょうか。

① 100リットル

② 200リットル

③ 300リットル

 

 

【回答】

1問目:正解×

秋田市内を流れる川には約80種類の魚介類が生息していることが確認されています。今日放流するサケ初め、ヤマメも生活をしています。また、絶滅が心配されている魚や貝も生息しています。魚は綺麗な水でしか生活ができません。ゴミを川に捨ててしまうと魚も生活できなくなってしまいます。ゴミはゴミ箱にしっかり捨てましょう。

 

2問目:正解①

今のままの生活を続けていると、100年後の秋田県の年間平均気温は5度も上昇すると言われています。現在の平均気温は約12度です。それが平均で17度にもなります。現在の福岡県の平均気温と同じです。平均気温が更に上昇してしまうことで、水害や農作物への影響が心配されています。

 

3問目:正解②

私たちは毎日の生活で一日約200リットル(2リットルペットボトル100本分)の水を川から借りて使っています。使い終わった水は下水道を通って処理施設で綺麗にされてからまた川に戻っていきます。川にも自分たちで水を綺麗にする力がありますが、その力を超えてしまうと、水が綺麗になるまで時間がかかってしまいます。水を無駄遣いしないために私たちにできることはないか、考えてみましょう。

 

 

 いかがでしたでしょうか。私たちをとりまく自然は、私たちが生活していく上で大切な空気、水、エネルギー、食べ物などたくさんのものを与えてくれています。

 しかしながら、私たちの生活が便利になるにつれて、地球がどんどん暑くなったり、水や空気が汚れてしまったり、森や草原がなくなって生き物が生活できなくなってしまったりなど、大きな問題が起きてきてしまいました。

 私たちも自然の一員です。私たちが、自然のことを考えないで生活をしてしまうと、地球はもっともっと環境を壊してしまい、私たちも生活ができなくなってしまいます。

 

 いつまでも秋田の自然を守っていくためには、みんなでできることを考え、できることから少しずつ取り組んでいかなければいけません。

 今年度は放流のみとなってしまいましたが、今年放流したサケ達が大きく育ち旭川に帰ってくることで、引き続きあきたの自然環境の大切さを意識してもらえればと思います。

 

 

公益社団法人秋田青年会議所

自然環境の次世代継承委員会

委員長 宇佐見 康人